大会まであと2か月を切りました。
トレーニングが気持ちよくできる気候にもなり、皆さん6月の大会本番に向けて準備されている事かと思います。
本大会ではスイムでのウェットスーツ着用は義務となっておりますので、ウェットスーツは必ず必要となります。
スポーツクラブや公共プールではなかなかウェットスーツを着る事ができる場所は少ないかと思いますが、部屋で着るだけでも、またお風呂場だけでも構いませんので、必ず本番前に数回、ウェットスーツを着用する機会を作るようにお願いします。
レース本番で、レースウェアを着た状態でウェットスーツを着用する方は同じ方法で試してみてください。
本番前に数回、海やプールでウェットスーツを着用して泳げればベストです。
何故このようなお願いをするかというと
ウェットスーツはその浮力と保温力により皆さんがスイムパートを安全に乗り切るための為の大事な道具ではありますが、使い方次第では逆に苦しくなってしまい、かえって危険性が増すものでもあるからです。
特にここ1年はコロナウイルスの影響で大会がほぼなくウェットスーツを着ること自体が1年以上ぶりという方が大半だと思います。
ウェットスーツを着用して苦しくなる主な原因は
*ゴムの劣化
*体形の変化
*着用の仕方
など考えられます。
ウェットスーツのゴムは1年でもだいぶ硬くなります。
5年以上同じものとなると相当硬くなっていると思います。
試しに数回着用してみて
*着ているだけで胸が圧迫されて苦しい。
(水に浸かれる場合は一旦ウェットスーツの中に水を入れてそれでも苦しい場合は更に注意。)
*フルウェットスーツで以前に比べて腕を回してすぐに腕が疲れてしまう。
このような方はできるだけ新しいものを購入する、レンタルをするなど対策を立てていただけると安心してレースに臨めるかと思います。
どうしても腕がすぐに疲れてしまうという方は
フルウェット(手首付近まで腕を覆ったタイプのウェットスーツ)ではなく
ロングジョン(袖なし、肩から手首までは覆われていないタイプのウェットスーツ)
を選択するというアイデアもよいと思います。
夏場のレースではフルウェットスーツを着用しているだけでも脱水になる可能性あります。
ロングジョンタイプに変えるだけで快適にスイムパートを乗り切れてその後のバイクランに体力を温存できたという声も多く聞いております。
ロングジョンはフルスーツより安価ですし、フルオーダーでなくてもよいので1枚あると便利です。
ちなみに彩の国大会の水温はデータによると例年20~25℃程度。
例年併設開催していた関東選手権(こちらはエリートレースなのでウェットスーツ無しです。)に出場していた筆者の感覚的には関東選手権スタートのお昼くらいの時間帯でウェット無しで入水すると始めはちょっと冷たいなと感じるが泳ぎだせば気にならない感じですので、ウェットスーツを着て泳ぐと暑すぎる事もなく、ちょうど気持ちよく泳げる程度の水温だと思います。*この辺りは当日の天候状況によっても変わります。
トライアスロンの事故はスイムパートでのものも多く、このスイムパートでも序盤と最後の方で起こることが多いというデータがあります。この事なども頭に入れていただき、重ねての記載になりますが、充実したレースにして頂くためにも、コロナ渦で1年以上ぶりのレース参加という方が大半ですので、ウェットスーツの試しを含め、例年以上に十分な準備をして大会に臨んでいただけたらと思います。
大会レースディレクター
飯田忠司